そのころ、ナンナンは、クンクンたちとさよならしておうちにかえっているところ
でした。いっぱいになった『ちょきん』を思いうかべながら、また、あの歌を歌って
いました。
「♪なーにをつーくろっかなー♪らんらん♪マフラー♪チョッキ♪みみカバー♪」
歌っているうちに、おうちにかえりつきました。
 そうしておへやに入ってみると、
「あーーーっ」
ナンナンは、びっくりです。
「わたしの『ちょきん』なくなっちゃった」
ナンナンは、しょんぼりしてしまいました。
けいさつとどろぼうごっこなんて、しているばあいじゃなかったんです。
「あーあ」
 だけど、しょんぼりしてばかりもいられません。
 ナンナンは、『ちょきん』をさがしにいくことにしました。

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